ホテル宿泊客の満足度が低下、背景に料金値上がり 北米調査
(CNN) 北米で昨年から今年にかけてホテルを利用した宿泊客の満足度は、前の年に比べて下がっていたことが分かった。料金の値上がりによる影響が大きいとみられる。
米コンサルティング会社、J.D.パワーが13日、北米での2022年版の調査結果を発表した。
今年5月までの1年間に101のホテルチェーンのどれかを利用した3万4407人に対し、150問以上のアンケート調査を実施した。
その結果、総合的な満足度は1000点満点中822ポイントと、20~21年の830ポイントを下回ったことが明らかになった。
J.D.パワーのホスピタリティー部門を率いるアンドレア・ストークス氏は「統計的に意味のある差」だと指摘する。
特に料金への満足度は、昨年より18ポイントも下がっていた。ストークス氏によれば、同社の調査では通常、数字に大きな変動がなく、2けたの下落幅は異例だという。
「今は通常の時期ではない。パンデミックの影響が残るうえにインフレもある」と、ストークス氏は指摘する。1泊分の料金の平均は、調査対象の1年間で34.8%も上がった。
客室への満足度も前回より10ポイント下がっていた。