定時運航率ランキング、ブラジルの航空会社が首位 空港は羽田が1位
(CNN) 年明けから停電に見舞われて数万人が足止めされたフィリピンの空港。米フロリダ州やコロラド州で相次いだ便の遅れや欠航。年末のホリデーシーズンを直撃した米サウスウエスト航空の大量欠航――。2023年の航空業界は、航空会社が時刻通りに便を運航できただけでもニュースになる。
その筆頭が、南米のアズール・ブラジル航空だった。同航空は、調査会社シリウムがこのほどまとめた世界の航空会社の定時運航率ランキング2022年版でトップに立った。
アズール・ブラジル航空は2022年の1年間で約28万便を運航。うち88.93%が、定刻の15分以内にゲートに到着した。
南米ではチリのラタム航空(定時運航率86.31%、運航本数45万便超)が4位に、コロンビアのアビアンカ航空(定時運航率83.48%、運航本数約14万5000便)が6位に入った。
米国勢はデルタ航空が定時運航の実績に加えて便の混乱による乗客への影響を抑えた実績などが評価され、プラチナ賞を受賞。100万を超す運航便の83.63%が時刻通りに運航され、ランキングは5位だった。
ユナイテッド航空(80.46%)は8位、アメリカン航空(78.29%)は10位。サウスウエスト航空は74.06%と大きく後れを取っている。
一方、世界の空港の定時運航ランキングは、米国の6空港がトップ10にランク入りした。1位のソルトレークシティー国際空港は、シリウムによると、22万6545便のうち83.87%が定刻の15分以内に出発した。
アジア太平洋諸国は新型コロナウイルスによる渡航規制の解除が比較的遅かった。10月に外国からの入国者受け入れを再開した日本は、定時運航率ランキングで全日空(88.61%)が2位、日本航空(88.00%)が3位に入った。