空港利用客数ランキング、2022年版も米国が上位独占
(CNN) 世界約2000空港の管理者などの団体「国際空港評議会(ACI)」が各空港の利用客数をまとめた2022年版のランキングは、トップ10のうち5空港を米国が独占した。
首位は21年版と同じく、米ジョージア州のハーツフィールドジャクソン・アトランタ国際空港。同空港はコロナ禍の影響でいったん首位を逃したものの、21年に返り咲いていた。
2位にテキサス州のダラス・フォートワース空港、3位にコロラド州のデンバー空港、4位にイリノイ州のシカゴ・オヘア空港が続き、6位にカリフォルニア州のロサンゼルス空港が入った。
これら米国の空港はすべて国内線利用客が全体の75~95%を占めることから、国内線の需要増大とともに旅客数が順調に復活した。
21年版ではトップ10のうち8空港を米国が占めていた。
22年版の5位はアラブ首長国連邦のドバイ空港、8位が英ロンドン郊外のヒースロー空港、10位が仏パリのシャルルドゴール空港。いずれもコロナ禍の2年間はトップ10から外れていた。
英国が昨年3月にコロナ規制を解除したこともあり、ヒースローは利用客数の増加率が約218%に上った。
22年に外国の乗客数が最も多かったのはドバイ。ヒースローとアムステルダムのスキポール空港がこれに続いた。
トルコのイスタンブール空港は7位、インドの首都ニューデリーのインディラ・ガンジー空港は9位と、いずれも初のトップ10入りを果たした。
22年に世界で空港を利用した乗客の合計は70億人に迫り、19年の約73%まで回復した。ACIによると23年は同92%のレベルまで増えるが、完全な回復は24年になる見通しだという。