海岸で事前の「場所取り」行為禁止、違反に重い罰金 スペイン

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スペイン・アリカンテ県カルぺの海岸に設置された看板/Roberto Machado Noa/LightRocket/Getty Images/FILE

スペイン・アリカンテ県カルぺの海岸に設置された看板/Roberto Machado Noa/LightRocket/Getty Images/FILE

(CNN) スペインの地中海に面するカルペ市は、海岸に椅子などを前もって置いたりする観光客らの「場所取り」の行為に250ユーロ(約4万2750円)の罰金を科すとこのほど発表した。

海岸の使用管理に関する市条例に基づくもので、椅子のほか、ハンモックやビーチパラソルなどを午前9時前に据えることを禁じた。海岸の清掃作業の邪魔になるとした。

市議会の報道発表文によると、椅子などが日中に3時間以上放置されていた場合、除去する。海岸の場所を事前に確保しようとするこれらの行為はここ数年、苦情の対象となっていた。海岸に午前中に訪れた遊泳客らが、私物が置かれていてもその持ち主が付近に見当たらない事例が報告されてもいた。

地元メディアによると、この問題は近くのリゾート地ベニドルムでも毎日のように起きているという。

スペイン本土や島ではここ数カ月間、訪れる休暇客に反発する地元住民の行動などが強まっている。バルセロナでは先月、観光客の殺到に抗議する数千人規模のデモも発生。同市は住宅費の高騰を抑制し、地元民の住み心地を良くするため観光客へのアパートの部屋貸与を2028年までに禁止する方針を打ち出してもいた。

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