NY市、特大サイズの炭酸飲料規制を決定
(CNN) 米ニューヨーク市の厚生委員会は13日、特大サイズの炭酸飲料など糖分の入った飲料の販売規制を決定した。市民の肥満対策と健康増進を目的に、16オンス(約450ミリリットル)を超す大きさの容器に入った糖分の入った飲料を飲食店などで販売することを禁じている。
委員会の採決では8人が賛成し、1人が棄権した。規制は半年後から実施される見通しで、飲食店の検査担当官が取り締まりに当たる。違反した経営者は9カ月の猶予を与えた後に、罰金を科せられる。食料品店は規制対象外となる。
同条例を推進してきたブルームバーグ市長は同日、「今から6カ月後、市はさらに健康的になる」とツイートした。
市長は先に、「肥満は米国人の生死にかかわる重大な問題であり、糖分の多い飲み物はその筆頭原因だ」「飲み物のサイズが肥大するほど我々のウエスト周りも肥大し、糖尿病や心疾患も増える」と指摘していた。
市長によると、ニューヨーク市民は58%が太り気味または肥満で、8人に1人が糖尿病にかかっている。肥満の市民の医療費に費やす市の予算は年間推定40億ドルに上るという。
一方、同条例に対して清涼飲料の業界団体は「ニューヨーク市民は十分頭がいい。何を食べて何を飲むかは自分で決められる」と反発。マクドナルドやコカコーラなどの各社も「見当違い」「恣意的」などと批判している。