ハンセン病患者を支援したマザー・マリアンヌ、聖人に 米国
さらに同年、シラキュースでもう1件の奇跡が起きた。すい臓の炎症から多臓器不全を起こし、回復の見込みがないと宣告された58歳の女性、シャロン・スミスさんが、友人を通して偶然めぐり会った修道女の見舞いを受けるうちに回復したのだ。修道女は病床のスミスさんの衣服に、マザー・マリアンヌの墓の土が入った小さな袋をピンで付けたという。
2件の奇跡が認定され、法王ベネディクト16世は昨年末、マザー・マリアンヌの列聖を発表した。列聖式に元気な姿を見せたスミスさんは、「私のようなごく普通の人間が奇跡を体験するなんて」と、感激を新たにしていた。