ハンセン病患者を支援したマザー・マリアンヌ、聖人に 米国

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マザー・マリアンヌ=SISTERS OF ST. FRANCIS OF THE NEUMANN COMMUNITIES提供

マザー・マリアンヌ=SISTERS OF ST. FRANCIS OF THE NEUMANN COMMUNITIES提供

(CNN) 19世紀の米国で病院運営の改善に尽力し、ハワイ・モロカイ島のハンセン病患者のために生涯をささげたカトリック修道女、マザー・マリアンヌ・コープが、カトリック最高位の「聖人」に列せられた。21日の列聖式には、最近重い病気から生還し、マザー・マリアンヌの奇跡と認定された米国人女性2人も参列した。

式典でローマ法王ベネディクト16世から聖人の称号を受けた中には、北米先住民女性のカテリ・テカクウィタも含まれていた。過去に聖人となった米国人は10人しかいない。

マザー・マリアンヌは1860年代にニューヨーク州に2つの総合病院を設立し、当時はどこも劣悪だった病院の衛生状態を大きく改善させて評判を呼んだ。人種差別が合法的に行われていた時代に、人種や宗教、貧富の差にかかわらず患者を受け入れるという先駆的な姿勢を貫いた。

1883年、これらの病院を後継者に託してハワイへ渡ったマザー・マリアンヌは、そこでも病院の設立や運営に尽力する。やがて、ハンセン病患者が送られるモロカイ島に骨を埋めることを決意。同島では2009年に聖人となったダミアン神父が医療施設を開設していた。神父はまもなくハンセン病で亡くなり、後を引き継いだマザー・マリアンヌは患者が尊厳ある生活を送れるよう、教育や環境整備に取り組んだ。

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