米大統領選第3回討論会、オバマ氏攻勢 中東問題を中心に議論白熱
ロムニー氏はまた、米国が世界でリーダーシップを発揮するには経済的な強さが不可欠だと主張し、議論を得意の経済分野に引き込もうとする動きを見せた。
一方、オバマ氏は大統領として市民らの声に耳を傾け、最良の決断を下してきたと、実例を交えて語った。ロムニー氏の過去の主張を取り上げ、知識不足や矛盾を攻撃する発言も目立った。守勢に立たされたロムニー氏が「私を攻撃することが主題ではないはずだ」と返す場面もあった。
米自動車業界の救済策をめぐり、ロムニー氏がどのような立場を取ったかで両候補が激しく言い合う一幕もみられたが、討論は全体として紳士的な雰囲気で進められた。
オバマ氏は第1回討論会で「精彩を欠いた」との批判を受け、第2回では攻勢に出て巻き返しを図った。今回も引き続き攻めの姿勢を示したが、現在ほぼ互角とされる支持率がこれを受けてどう変動するかが注目される。