アルカイダ系の2組織が同時関与か リビアの米領事館襲撃
2回目の攻撃では数時間後に領事館から約1.6キロ離れた付属施設が襲われていた。
米政府高官によると、リビアの過激派「アンサール・シャリア」や聖戦を唱えるエジプトの過激派の戦闘員も襲撃の中核となったと疑われている。ただ、アンサール・シャリアは事件への関与を否定していた。
米上院の情報委員会に属する共和党のサクスビー・シャンブリス議員によると、領事館襲撃に関連し容疑者1人がチュニジアで拘束された。最初にトルコで拘束され、チュニジアに移送された容疑者はチュニジア人で、北アフリカに拠点がある過激派に所属しているといわれる。同議員によると、米国はこの容疑者を聴取する機会などは拒否されている。
ベンガジの領事館襲撃や大使らの殺害は同市の治安状況の分析やオバマ政権の事件への対応の是非と絡めて来月の米大統領選での争点にも浮上した。野党の共和党は事件発生でオバマ政権の外交の弱点が暴露されたと攻撃している。