NYで大規模な売春犯罪組織が摘発
ニューヨーク(CNN) ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は20日、麻薬密売や売春ビジネスを行っていた犯罪組織を摘発したと発表した。3州にまたがって活動し、ビジネスの規模は700万ドル(約5.7億円)に上っていたという。
警察は1年4カ月に及ぶ捜査を経て、マンハッタンの広告会社「ソマド・エンタープライズ」を摘発した。同社はニューヨーク市クイーンズとニュージャージー州、ペンシルベニア州、またフィリピンにも支社を構えていた。
シュナイダーマン司法長官によれば、同社は「女性を搾取したことによる利益で数百万ドルを稼いだ」という。容疑はマネーロンダリングや営業記録のねつ造、麻薬密売や売春など多岐にわたる。
当局は関係者15人を逮捕し、他4人の容疑者の行方を追っている。容疑者らは最高で禁固25年の刑を受ける可能性がある。
警察関係者は、「ビレッジ・ボイス紙(マンハッタンで無料配布されている新聞)を開けば、求人広告と売春がセットになっているのはすぐ分かるだろう。特にアジア女性の売春についてはそうだ」
当局によればソマド・エンタープライズは新聞やテレビに広告を出し、意図的かつ組織的に売春を宣伝したとされる。2010年1月から今年10月にかけて、同社は300万ドルをかけて売春の広告を出すとともに、予約や車の手配などにも深く関わったという。