米国務省ツイートは審査に2日かかる? 現行規定よりは短縮
(CNN) 米国務省が短文投稿サイト「ツイッター」への投稿について、投稿前の内部審査にかける日数を最大で2日と定めた新規定を提案していたことが分かり、ツイッターで論議になっている。
新規定案は米外交情報サイトの「ディプロパンディット」が入手し、米紙ニューヨーク・タイムズなどが転電した。同紙のニコラス・クリスター記者は、「もし国務省が本当にツイートの審査に2日もかけるつもりなら、これほど馬鹿げたアイデアはない」とこきおろしている。
これに対して国務省のソーシャルメディアなどの顧問を務めるアレック・ロス氏は、同省の公式ツイッターからクリスター氏に宛てたツイートで、「大部分のツイートは即座に掲載される。普通のソーシャルメディア利用の審査に2日を要することはない」と反論した。
ロス氏はCNNの取材に対し、現行の規定ではソーシャルメディアなどネットへの投稿も含めて、公式文書の審査にかける日数を最大で30日と定めていると説明。「新しい指針が導入されれば、30日から2日へと短縮される」と強調した。
しかも審査に時間がかかるのは、外交上のダメージになりかねないような問題に関するごく一部のコンテンツのみだという。現在でも普通の審査は2日以内に済んでおり、今後はさらに短縮される見通しだとロス氏は話す。
国務省職員のツイートは、1つ間違えば大きな問題を招くこともある。過去にはエジプトのカイロにいた職員が、イスラム教を侮辱する映画を批判するつもりで国務省の許可なくツイートし、結果的に騒ぎを拡大させたこともある。