出所迎えた祖父母を殺害か、立てこもりの元受刑者を拘束 米
(CNN) 米ワシントン州の刑務所から先週出所した男が翌日姿を消し、今週に入ってからオレゴン州のモーテルに立てこもっていた事件で、警察は12日夜、突入作戦を実行して男の身柄を確保した。出所を出迎えた祖父母は翌日、自宅で殺されているのが見つかり、男の関与が疑われている。
マイケル・ボイセン元受刑者(26)は強盗罪で1年間服役し、8日に釈放された。祖父母がワシントン州レントンの自宅へ連れて帰り、親族らを招いて出所を祝ったとされる。翌日、電話に応答がないのを心配して訪ねた母親が、祖父母の遺体を発見した。ボイセン元受刑者の姿はなく、祖父母の車がなくなっていたという。
元受刑者は11日夜、オレゴン州リンカーンシティーのモーテルにチェックインした。12日午前、事件のニュースを見た従業員が警察に通報。特別機動隊が出動して投降を呼び掛けたが、本人が応じなかったため、夜になって突入作戦に踏み切った。
元受刑者は刃物で自身の体を切りつけていたとみられ、待機していた救急車で運ばれた。ほかに負傷者は報告されていない。
元受刑者はかねて「祖父母を殺す」「銃を入手して当局幹部を狙う」などと話していたとの情報もあり、警察が詳しく調べている。