オバマ大統領宛ての封書にもリシン確認 FBI
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は18日、オバマ大統領宛てに送られた封書の中に、猛毒リシンが入っていたことを確認したと発表した。この事件に関連して脅迫などの容疑で逮捕されたポール・ケビン・カーティス容疑者(45)は同日、ミシシッピ州オックスフォードの裁判所に出廷した。
オバマ大統領宛ての封書は16日に見つかり、簡易検査でリシンの反応が出ていた。この事件では、ロジャー・ウィッカー上院議員(共和党)宛ての封書でもリシンが確認されたほか、ミシシッピ州リー郡のセイディ・ホランド裁判官宛てにも不審な粉末入りの封書が届いた。この粉末についての検査結果はまだ出ていない。
FBIによると、リシンによる健康被害は確認されていないという。
カーティス容疑者は、大統領らに対して危害を加えると予告する脅迫状を送りつけた疑いが持たれており、18日の審問で勾留延長を命じられた。弁護士によると、本人は容疑を否認しているという。
調べによると、ウィッカー議員とオバマ大統領、ホランド裁判官宛てに送られた封書には、いずれもタイプライターで書かれた手紙と不審な粉末が入っていた。手紙は3通とも、「これまで誰も私に耳を傾けようとしなかった。きっとこれで注目を集められるだろう。そのために誰かが死ななければならないとしても」などと書かれていた。
カーティス容疑者は、10年程前にウィッカー議員が参加したパーティーにエルビス・プレスリーの「ものまね」として登場していたという。カーティス容疑者は、過去にもウィッカー議員に同様のメッセージを送りつけたことがあるほか、ブログやフェイスブックにも、今回の手紙に出てくるのと同じ文言を書き込んでいたという。