ブッシュ前大統領の好感度が上昇 米調査
(CNN) 米国でブッシュ前大統領に「好感を持つ」と答えた人が、2005年以来初めて「好感を持たない」と答えた人を上回ったことが、調査機関ギャラップが11日に発表した世論調査で分かった。
調査は6月1~4日に成人1529人を対象に電話で実施した。それによると、ブッシュ氏に「好感を持つ」とした回答者は49%に上り、「好感を持たない」の46%を上回った。特に無党派層の支持率は、2009年調査の29%から今回調査では46%と大きく伸びた。
ブッシュ氏が大統領を退任した2009年1月の時点では、支持率は40%にとどまり、不支持が59%を占めていた。その2カ月後には、支持35%、不支持63%とさらに差が広がった。
10年以降の支持率は40%台半ば、不支持率は46~53%で推移していた。
ただし今回の調査は、米情報機関によるインターネット監視活動が発覚する前に実施された。監視活動の一部はブッシュ政権時代に始まったと伝えられている。
大統領経験者に対する好感度は一般的に、年月がたつほど上昇する傾向がある。ギャラップが実施した最新の調査では、カーター、レーガン、父ブッシュ、クリントン元大統領に好感を持つと答えた人は、いずれも60%を上回った。