オバマ大統領の支持率急落、45%に
ワシントン(CNN) オバマ米大統領の支持率がこの1カ月で8ポイント低下し、45%と1年半ぶりの水準まで落ちていることが、CNNによる最新の世論調査で明らかになった。
CNNと世論調査機関ORCインターナショナルが11~13日に調査を実施し、17日に結果を発表した。
それによると、オバマ大統領を「支持しない」とする回答は、5月中旬の前回調査から9ポイント増の54%に達した。
支持率低下の傾向は、支持層の大きな基盤となっている若者の間で特に目立った。18~29歳の年齢層での支持率は前回の65%から、今回は48%まで落ち込んでいる。
CNNのキーティング・ホーランド世論調査担当ディレクターは、若者の大統領離れを招いた要因として、米国家安全保障局(NSA)による個人情報収集問題を挙げる。「インターネットをあまり使わない高齢者では、連邦政府が自分の情報を入手したとは思わないという人が半数以上だ。一方で若者の3分の2は、自分の個人情報が政府の手に渡ったと考えている」という。
移民法改革や失業対策など、若者にとって切実な問題への取り組みが進んでいないことへのいらだちを指摘する声もある。オバマ大統領を「誠実で信頼できる人物」と評価する回答は、前回若者の間で特に高く、約3分の2を占めていたが、今回は10ポイントほど下がり、他の年齢層と変わらないレベルにとどまった。