8歳男児が車運転、助手席の6歳妹死亡 米アリゾナ州
(CNN) 米アリゾナ州で、8歳の男の子が母親の車を運転していて電柱に衝突し、助手席に乗っていた6歳の妹が死亡する事故があった。
同州フェニックスの警察によると、事故は28日夜にフェニックス南部で起きた。2人の子どもはこの日午後9時半ごろに母親が寝かせたはずだったが、近くに住む祖母が家の前を通りかかって、玄関の扉が開いているのを発見。中に入って母親を起こし、子どもたちがいなくなっているのに気付いた。
家の前に停めてあった自家用車がなくなっていたことから、母親は子どもたちが誘拐されたと思い、午後10時25分ごろ警察に通報。警察には周辺の住民からも、車がフェンスにぶつかったという通報や、子どもの乗った車を追跡中という通報などが相次いでいた。
午後10時半ごろ、警察がこの車を止めようとしたところ、車は右にそれ、電柱に衝突したという。
駆け付けた警察官は、運転席に座った8歳の兄と、助手席で重傷を負った6歳の妹を発見。2人ともパジャマ姿で、妹はシートベルトをしておらず、エアバッグもなかった。
妹は29日午前4時ごろ、搬送先の病院で死亡した。兄は軽傷を負って手当てを受けた。
警察はまだ兄から事情を聴いておらず、なぜ母親の車で出かけたのかは不明だという。事件として立件する予定はないとしている。