シリア軍事介入、米議会で審議開始
同長官はさらに、シリア内戦に関連して米軍の地上部隊を投入する予定はないと強調した。その一方で、議会で採決する決議案に地上部隊派遣を否定する文言を盛り込むべきではないと主張。シリアが崩壊した場合や化学兵器が過激派の手に渡りそうになった場合、地上軍を送り込むこともあり得るとの立場を示した。
ヘーゲル長官は、武力行使の時期と対象はともに「限定的」にとどまると説明した。
公聴会を傍聴していた反戦団体のメンバーが「米国民はこれを望んでいない」と叫び、警官に連れ出される場面もあった。
米議会では休会明けの9日以降、対シリア軍事介入をめぐる採決が実施される見通し。上院では民主党のリード院内総務らが決議採択に自信を示しているが、下院では反対意見も強く、議論の難航が予想される。
一方、シリアのジャファリ国連大使はCNNの番組「アマンプール」で単独インタビューに応じ、アサド政権が化学兵器を使用したとの説は根拠のないうそだと主張。「事態がエスカレートすればシリア国民全体が犠牲者となる」「われわれが望んでいるのは戦争ではなく、国連憲章に基づく平和的な紛争解決だ」と訴えた。