「新型靴爆弾」にアルカイダ系関与の情報 米当局者
(CNN) 米国土安全保障省が米国行きの便を運航する航空各社に靴爆弾に警戒するよう促したことについて、米当局者はCNNの取材に対し、アルカイダ系組織によるテロ計画について信頼できる情報を当局が入手したと語った。
米連邦司法当局者によると、靴爆弾の計画には、アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」と、爆弾製造を担当するイブラヒム・アシリ容疑者の関与が疑われるという。
テロ対策当局者は、具体的な犯行が計画されているとは考えていないと話す。一方、司法当局者は、アシリ容疑者に訓練されたメンバーが空港検査で探知されない爆弾の製造を試みているという情報が定期的に入ると話している。
別の米当局者は、信頼できる情報がなければ、国土安全保障省が航空各社に警戒を呼びかけるはずはないと指摘した。
同省のジョンソン長官は20日、訪問先のロサンゼルスで「靴爆弾についての懸念は何年も前からあった」と述べ、「常に警戒を怠らないために」情報の更新や手順の変更を行っているとコメントした。
この問題では複数の関係者が19日、テロ組織が新型の靴爆弾に取り組んでいるという情報を、米国など各国の情報機関が入手したと伝えていた。