中国人実業家に懸賞5億円、イラン支援容疑 米当局
ワシントン(CNN) 米当局は29日、イランに弾道ミサイルの部品などを提供する取引に関与したとされる中国人実業家、李方偉(別名カール・リー)容疑者の逮捕につながる情報に、500万ドル(約5億円)の懸賞金を出すと発表した。
米連邦検察が同日公開した起訴状によると、同容疑者は自身が経営する複数の企業や関係者とともに資金洗浄罪、電子通信による詐欺罪、対イラン制裁に違反して組織的にミサイル開発を支援した罪に問われている。
李容疑者は2009年、ニューヨークの金融機関を通したイランとの取引で偽名を使ったとして米大陪審に起訴された。06年にも米金融機関との取引を遮断する処分を受けていたが、実体のないペーパーカンパニーを設立するなどしてイラン企業との取引を続けていたとされる。
昨年のロイター通信とのインタビューで、「イランとは鉄鋼やその他の金属を売るなど合法的な取引しかしていない」と主張していた。