9.11記念博物館、世界貿易センタービル跡地に完成
(CNN) 2001年の米同時多発テロを後世に伝えるため、現場となったニューヨークの世界貿易センタービル跡地に建てられた「9.11記念博物館」が完成し、15日に開館式が行われた。
開館式にはオバマ大統領やニューヨーク州のクオモ知事、歴代のニューヨーク市長らのほか、事件に巻き込まれた人々や犠牲者の遺族、救助活動に従事した消防士らが出席した。
スピーチに立ったオバマ大統領は記念館を「癒やしと希望の神聖なる場所」と呼び、事件を語り継ぐことで「まだ生まれていない世代も(事件を)決して忘れることはないだろう」と述べた。
式に先立ちオバマ大統領は、ミシェル夫人やクリントン元大統領夫妻らとともに博物館を見学。つぶれた消防車や犠牲者の写真が掲示された壁などの展示を見た大統領は「意義深く、そして心動かされる経験だった」と述べた。
悲劇の現場に建てられたこの施設が、復興のシンボルとなることを期待すると関係者は述べている。
博物館と、2011年に先行オープンした記念広場は寄付金と税金合わせて7億ドルをかけて建設された。
博物館の一般公開は21日から。展示品1万2500点のほか、音声資料1995点、映像資料580時間分を所蔵する。