「申し訳ない」 メモと一緒に消えた星条旗戻る 米
(CNN) 2001年9月の米同時多発テロで死亡した消防士の遺族の家から持ち去られた記念の星条旗が、「申し訳ない」などと書かれたメモとともに戻ってくる出来事があった。
CNNの系列局WPIXによれば、ニューヨーク州ロングアイランドに住むメリッサ・イエルピブレンゲルさんは4日の朝、「申し訳ない。知らなかった」と書かれたメモとともに、行方不明になっていた星条旗が家の外にあるのを見つけたという。
星条旗は米独立記念日の7月4日の数日前に行方不明になっていた。
この旗は同時多発テロで亡くなった兄弟のジョナサン・レルピさん(当時29歳)の犠牲に敬意を表して、犠牲者の遺族らを支援する団体から贈られたもの。イエルピブレンゲルさんによれば、時々、ジョナサンさんのことを思い出すために家の外に掲げていたという。
「旗がなくなっていることに気づいたときはパニックになった」とイエルピブレンゲルさん。誰かが持ち去ったと考えたイエルピブレンゲルさんはソーシャルメディアを通じて、旗が行方不明になったことを拡散してくれるように呼びかけていた。
イエルピブレンゲルさんはフェイスブックを通じて、友人や家族に、「良いニュースです。今朝、私たちの旗が戻りました。目が覚めると家の外にありました」と報告。
別の投稿では、旗を持ち去ったのが誰であれ、旗を返すことで正しい行いをしたことをうれしく思うとつづった。