元米大統領の恋文、100年を経て公開へ
ワシントン(CNN) パソコンもテレビもなく、電話さえまだ普及していなかった時代。米国の第29代大統領となるウォレン・ハーディング氏が就任前、不倫相手の女性に送った大量の恋文が、近く一般公開される。
ハーディング氏はオハイオ州の副知事を務めていた1905年から大統領選の共和党候補となった20年まで、近所に住んでいた友人の妻、キャリー・フィリップスさんと情事を重ねていた。
この間、同氏がフィリップスさんにあててつづった手紙は1000枚以上に及ぶ。手紙を保管する米議会図書館は、寄贈時に定められた50年間の封印期間が今月29日に切れることを受け、同日から全文を公開すると発表した。22日には専門家らによる討論会も開催する。
手紙の一部は、弁護士のジェームズ・デービッド・ローベナルト氏が2009年に出した著書「The Harding Affair」で紹介されている。
同書にもある通り、2人は互いに家庭がありながら恋に落ち、3年後には性的な関係を持つようになった。
1910年に送られた手紙には「あなたの愛しい腕、刺激的な唇、たぐいまれな胸、たとえようもない抱擁」と、情熱的な言葉が並ぶ。
13年には「私があなたをどれほど忠実に、どれほどの喜びを持って、どれほど敬けんに、どれほど切なく、どれほど心底から、どれほど情熱的に愛しているか、あなたに分かるだろうか。情熱についてはそのしるしを感じているに違いないが、それ以外は知るよしもなかろう」と書いていた。