エボラ患者の家族を自宅アパートで隔離、シーツもそのまま 米
(CNN) リベリア人男性が米国に入国した後にエボラ出血熱を発症した問題で、この男性のパートナーの女性がテキサス州の自宅アパートで家族と共に隔離され、悲惨な生活を強いられていると訴えた。当局者によると、2日の時点でこの女性や家族にエボラの症状は出ていないという。
米国でエボラを発症したのはリベリア国籍のトーマス・エリック・ダンカンさん(42)。9月20日に米国に到着し、パートナーの女性が家族と住むテキサス州のアパートに滞在中に発症した。女性はCNNの取材に対し、アパートでの隔離生活の様子を説明。ダンカンさんが使ったシーツやタオルもまだそのまま残っているという。
女性によると、ダンカンさんは米国に到着した3日後の9月23日に頭痛や発熱の症状が出て、同州ダラスの病院を受診した。しかしダンカンさんがリベリアから来たことを2度も告げたにもかかわらず、抗生剤を処方されただけで帰宅させられたという。
ダンカンさんは9月28日にこのアパートから救急車で病院に運ばれ、エボラウイルス感染が確認された。
女性は現在、ダンカンさんが発症した時点でアパートにいた10代の子ども1人と20代のおい2人と共に隔離されている。ダンカンさんが使ったタオルはどうしていいのか分からず、ビニール袋に入れてあると話した。