米国民の7割が「現状に怒り」 中間選挙控えオバマ政権に逆風
オバマ大統領の仕事ぶりを支持すると答えた人は全体の42%、支持しないと答えた人は55%だった。
地域別にみると、北東部では支持するとの回答が51%を占めたものの、中西部、南部、西部では不支持の回答がそれぞれ56%、52%、55%と、支持派を上回った。上院での支配権のカギを握るとされる議席のうち1つを除くすべてがこの3地域にある州の議席だ。しかも大統領の不支持率は、これらの州に多い農村部で特に高く、70%に達している。
こうした背景を考えると、オバマ大統領が接戦区で民主党候補者の応援を控えているのも、当然の判断といえそうだ。
中間選挙では、民主党が上院で過半数を維持し、下院では議席をこれ以上減らさずに守り切れるかどうかが焦点となっている。上院の現有議席は民主党55(2議席は無所属だが民主系)、共和党45。共和党が過半数を握るには、新たに6議席以上獲得する必要がある。