キラウエア火山溶岩流で民家が焼失 米ハワイ
(CNN) ハワイ・キラウエア火山の溶岩流がふもとのパホア村に到達し、10日に民家1棟が焼失した。米地質調査所が明らかにした。今回の溶岩流で住宅に被害が出たのは初めて。住民は既に避難して、家財道具なども運び出していた。
地質調査所によると、現地時間の同日正午前、民家に溶岩流が到達して火災が発生した。現時点で他の民家に差し迫った危険はなく、地質調査所は引き続き溶岩流の観測を続けている。
溶岩は6月27日に流れ出て、じわじわと住宅地に迫っていた。住民は1000度を超す溶岩を前に、なすすべがない状況だった。
ハワイの市民安全当局によると、本流はここ1週間ほど流れが止まっていたが、脇から流れ出た溶岩が民家の方向に向かったという。当局は今後も必要に応じてふもとの住民に避難を呼びかける方針。
キラウエア火山は1983年から噴火が始まった。