米国防長官にカーター前副長官を指名へ
(CNN) オバマ米大統領は、辞意を表明したチャック・ヘーゲル米国防長官の後任にアシュトン・カーター前国防副長官を指名する見通しとなった。複数の米政府当局者が2日に明らかにした。
後任候補には国土安全保障省のジェイ・ジョンソン長官の名も挙がっていたが、2日までに候補から外れたという。ジョンソン氏を国防長官に指名すれば、国土安全保障省長官の後任人事を巡り、野党共和党に過半数を制された上院での承認手続きに難航が予想されると判断した。
カーター氏は国防総省のパネッタ前長官、ヘーゲル長官の下で副長官を務め、中東問題への対応やアフガニスタンでの北大西洋条約機構(NATO)の戦闘任務終了に伴う対応に当たった経験をもつ。こうした実績や軍指導部の信頼の厚さなどから、同氏を後任に指名すれば承認を得やすいと判断した。
ただ、同氏は国防総省や学術分野での経験が長く、パネッタ氏やヘーゲル氏のような従軍経験はない。
カーター氏はハーバード大学ケネディ校の元教授で、現在は非営利組織マークル財団の理事に名を連ねている。