米国で新種のウイルス発見、ダニが媒介
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は22日までに、米国内でダニが媒介する新種のウイルスが見つかったと発表した。昨年春に死亡したカンザス州の男性(50)の血液から検出された。
ウイルスは男性が住んでいた郡の名前をとって「バーボン・ウイルス」と名付けられた。
CDCが機関誌に掲載した論文によると、男性は自宅敷地内での作業中、体を何カ所かダニに刺された。直後から不調を訴え、3日目に受診して入院。発症から11日後に心不全で死亡した。
男性は発熱や倦怠(けんたい)感、発疹、頭痛や体の痛み、吐き気や嘔吐(おうと)の症状を示していた。入院中にあらゆる感染症について検査したが、すべて陰性の結果が出たという。CDCが血液を調べた結果、新種のウイルスと断定した。
CDCによれば、ウイルスはダニが媒介するトゴトウイルスのグループに属する。トゴトウイルスは欧州やアジア、アフリカにみられるが、米国内で発症例が確認されたのは初めて。
CDCは虫よけや長袖着用によってダニから身を守るよう呼び掛けている。