オバマ大統領、父の出身国ケニアを訪問へ 就任後初
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスは30日、オバマ大統領が今年7月にケニアを訪問すると発表した。大統領にとって同国は父の出身国だが、2009年の就任以降では初の訪問となる。
オバマ大統領はケニアで、企業家と経済界、国際機関、各国政府などをつなぐ毎年恒例の国際会議、「世界企業家サミット」に出席する。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は「14年に開催した米国・アフリカ指導者サミットの成功を踏まえて、ケニアなどサハラ砂漠以南のアフリカ諸国との協力を進め、経済成長の促進、民主制度の強化、治安の改善を図る」と述べた。
詳細な訪問日程などは今後発表される。同報道官によれば、現地で親族と対面するかどうかは分からないという。
オバマ大統領がサハラ以南のアフリカを訪問するのは4回目。最近では13年12月、南アフリカのマンデラ元大統領の葬儀に参列した。
大統領が1995年に出した自伝「マイ・ドリーム」で書いた通り、父のバラク・オバマ・シニア氏はケニアで生まれ育った。50年代から60年代まで米国で暮らしたが、その後帰国し、82年に交通事故で亡くなっている。
08年の米大統領選では、「オバマ氏は米国でなくケニアで生まれたため大統領になる資格がない」などとする疑惑が浮上した。
大統領は先日、ホワイトハウス記者クラブが主催した夕食会で自身の愛国心を語った際、この疑惑をネタに「もし米国を愛していなかったら、ケニアから引っ越しては来なかったよ」とジョークを飛ばした。