ホワイトハウスのシステムに侵入の形跡 ロシアのハッカーか
ローズ氏によると、ホワイトハウスは非機密扱いのシステムについても定期的にセキュリティ対策を更新してきた。さらに、非機密システムで流す情報は流出の恐れがあることを、職員らは常に念頭に置いているという。
とは言え、米当局者らによると、非機密システムには大統領のその時点での動静の詳細など通常は公開されない情報も流れ、外国の情報機関などにとっては貴重な情報源となり得る。
ハッカー集団はまず米国務省のシステムに侵入し、そこからホワイトハウスに「フィッシングメール」を送ったとみられる。フィッシングメールは正規メールを装って偽のサイトなどにアクセスさせ、相手の情報を盗み出す手口だ。
国務省のシステムには昨年も、ロシアのハッカー集団が数カ月にわたり侵入を続けていたとされる。ホワイトハウスも昨年10月、非機密システムに不審な活動の形跡が見つかったとして、セキュリティ対策を強化していた。