オバマ大統領支持率、景況感とともに上昇 米世論調査
09年にオバマ大統領が就任してから、経済状況が良いとする意見が過半数を占めたのは今回が2度目。良いとの意見が統計的に有意な差で上回ったのは初めてだ。前回同様の差がついたのは、ブッシュ前政権下の07年9月だった。
1年後の経済状況が現時点より「良くなる」と答えた人は60%で、「悪くなる」の38%を大きく引き離した。12年大統領選の前にも同様の数字が出たが、選挙戦の期間中は一般に経済への期待感が高まる傾向がある。こうした時期を除くと、楽観的な意見が60%に達したのはオバマ大統領が就任した直後、09年4月以来のこととなる。
個人の家計状況についても、1年前より良くなったと感じている人が42%を占め、悪化したという人は34%、変わらないという人は23%だった。CNNが前回この質問をした13年6月の時点では、悪化したとの回答が44%、良くなったとの回答は36%だった。
歴代大統領の同じ時期の支持率をみると、ブッシュ前大統領は07年4月の時点で36%。イラク戦争の長期化で低迷していた。
一方、クリントン大統領は不倫問題をめぐる弾劾(だんがい)訴追にもかかわらず、好調な経済が追い風となって60%の支持率を維持していた。
調査はCNNと世論調査機関ORCが今月16~19日、成人1018人を対象に実施した。