遺族の許しの言葉に容疑者は無表情、判事発言も波紋 米教会乱射
武器携行の罪に対して設定された保釈金は100万ドル(約1億2200万円)。この後、9人の殺害についても保釈聴聞会を開く予定だが、保釈の見込みは薄い。
事件がヘイトクライム(憎悪犯罪)として認定されれば、連邦当局によっても訴追される見通し。米司法省は19日、「この痛ましい事件が地域共同体に恐怖をたたき込むことを意図したものであることに疑問の余地はなく、ヘイトクライムや国内テロ行為も含めたあらゆる角度からこの犯罪を調査する」との声明を出した。
複数の捜査当局者によると、ルーフ容疑者は取り調べに対して容疑を認めている。動機については、人種戦争を起こすためと供述しているという。友人に対しても、酔った際に、6カ月計画として「人種戦争を起こすため」「何か狂ったことをやる」と叫んでいた。ただ計画に具体性はなかった模様だ。
また、サウスカロライナ州バークレー群当局は、短文投稿サイト「ツイッター」上に同容疑者の写真を投稿。ジャケットには、アパルトヘイト(人種隔離)政策時代の南アフリカや、白人支配が続いた旧ローデンシア(現在のジンバブエ)の国旗のワッペンが縫い付けられている。