米陸軍部隊、落雷回避の訓練中に落雷の被害 11人入院
(CNN) 米フロリダ州で落雷の被害防止などの訓練を実施していた米陸軍のレンジャー部隊44人が落雷に見舞われ、11人が入院する災難がこのほどあった。
被害は同州ペンサコーラ郊外にあるエグリン空軍基地近くで発生。訓練は10日間の予定で、6日目を終えた後の災難だった。
当初は17人が病院に搬送されたが、12日午後時点では11人が依然入院していた。兵士9人に教官2人となっている。
生涯の間、落雷に遭う大ざっぱな確率は約1万2000分の1とされる。ただ、米航空宇宙局(NASA)によると、米国の場合、発生件数は地域ごとにばらつきがあり、南部の特にフロリダ州が多い。
フロリダ大学によると、同州での犠牲者数は最多だという。また、州での落雷の季節は5月下旬から9月下旬としている。
多発地域はフロリダ州南部とされ、発生の確率は米国の北部や西部などと比べ最大で75倍高いともいわれる。同州の地元メディアによると、南部では今月、落雷被害で少なくとも民家2棟と野原が燃え、1人が死亡。いずれも1日間での被害だった。先月には海岸で3人が落雷に襲われ、少なくとも民家2棟で火災が起きていた。
レンジャー部隊の被害は同州の落雷多発地帯でではない。ただ、発生とは無縁な地域ではなく、先月には近くの海岸で12歳少女が落雷で死亡したとも伝えられた。
米国家気象局によると、過去10年における落雷による死者は年間の平均で32人。最多の犠牲者はフロリダ州で出ていた。