ライオン「セシル」殺した米歯科医、仕事復帰を表明
セシルの死をめぐっては、パーマー氏を「殺し屋」「悪魔」などと非難する言葉がツイッターに書き込まれた。モデルのカーラ・デルヴィーニュ、女優のアリッサ・ミラノ、テレビ司会者のシャロン・オズボーンら、多数のフォロワーを持つ有名人もこの動きに加わった。
ジンバブエの野生生物保護当局によれば、セシルは公園の外へ誘い出され、矢で撃たれたが即死ではなかった。追跡したハンターらが約40時間後に射殺したうえ、皮をはいで首を切ったという。
セシルは英オックスフォード大学による研究プロジェクトで追跡調査用の首輪を装着していたが、ハンターらはこの首輪の破壊を図ったとされる。
パーマー氏は7月末の声明で、「自分が撃ったのが有名なライオンで、研究用の首輪も付けていたとは全く知らなかった。狩りの合法性については現地のガイドに一任していた」と主張した。
ジンバブエ当局は国内のガイドら2人を起訴し、パーマー氏についても身柄の引き渡しを求めている。ただし本人は、当局から正式な連絡を受けていないという。
法廷文書によると、パーマー氏と同名の人物が数年前、米ウィスコンシン州で不法にクマを殺したとの記録が残っている。この人物は当局に虚偽の供述をした罪を認め、1年間の保護観察と罰金を言い渡された。