男性がピットブル2匹に襲われ重傷、飼い主逮捕 米NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市内で12日、男性が犬に襲われて重傷を負った。犬の飼い主は暴行や無謀な危険行為の疑いで逮捕された。
けがをしたのは同市ブルックリン区に住む美術修復家、フランチェスコ・ボーブさん(62)。ブロンクス区の教会へ向かって歩いていた路上で、2匹のピットブルに襲われた。
近くのアパートから撮影されたビデオによると、通行人ら少なくとも8人が助けに入ったが、ピットブルはボーブさんの腕にかみついて引きずり回すなど攻撃を続けた。ビデオには、緊急通報の電話をかける女性の声も収録されている。
ボーブさんは腕を深くかまれ、耳が切断されるなどの重傷を負った。病院で手術を受け、容体は安定している。ただ家族によると、手の神経が損傷を受けて指を動かせないため、仕事への影響が懸念されている。
助けようとした男性(46)も腕にけがを負ったが、病院で手当てを受けて帰宅した。
ニューヨーク市警(NYPD)によると、飼い主の女(55)はボーブさんと言い合いになった後、綱を放したと供述した。しかしボーブさんは、飼い主との間にやり取りはなかったと話している。
ピットブルはもともと闘犬として育てられた犬種。2匹は動物管理当局に捕獲された。ボーブさん自身もピットブルを1匹飼っていて、この2匹が殺処分されるのは気の毒だと話しているという。