オバマ米大統領、異例の執務室演説へ テロの脅威めぐり
(CNN) オバマ米大統領は米東部時間の6日午後8時(日本時間7日午前10時)、ホワイトハウスの大統領執務室からテレビ演説を行い、カリフォルニア州で起きた銃乱射事件の捜査状況やテロの脅威全般について演説する。CNNなどが生放送を予定している。
ホワイトハウスによると、オバマ大統領はまず、連邦捜査局(FBI)が「テロ行為」として捜査している銃乱射事件について、最新の情報を示す。
アーネスト報道官によれば、大統領はさらにテロの脅威全般についても説明。脅威の本質や現在に至るまでの経緯、掃討作戦の方針などを語る。
「過激派組織『イラク・シリア・イスラム国(ISIS)』を撲滅するとの固い決意」を改めて表明し、「暴力を使って破壊的なイデオロギーを広めようとするテロ集団に打ち勝つために、米国は正義と平等、自由を誓う価値観を駆使する必要がある」と訴える見通しだ。
野党・共和党の大統領選候補や議員らは、銃乱射事件を受けたオバマ大統領の対応を批判し、大統領が銃規制強化に言及したことに強い反発を示している。大統領は5日のラジオ演説で、旅客機の搭乗禁止名簿に記載されるような危険人物でも銃を購入できるという現状は「正気のさたではない」と厳しく批判した。
オバマ大統領が執務室から演説するのは、就任以来3回目。過去2回はいずれも2010年で、1回はイラク駐留米軍の戦闘任務終結を宣言し、もう1回はメキシコ湾原油流出事故への対応を説明した。