死亡の容疑者、テロ監視対象者と接触 米加州銃乱射
(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナディノの障害者福祉施設で起きた銃乱射事件で、米連邦捜査局(FBI)は3日、警察に射殺された容疑者夫婦が、国際テロ関連でFBIの監視対象となっている複数の人物と接触していたことが分かったと発表した。警察は動機の解明に全力を挙げている。
銃乱射事件は2日に同施設内で発生し、14人が死亡した。警察は現場から逃走した車を追跡し、銃撃戦の末、サイード・ファルーク容疑者と妻のタシュフィーン・マリク容疑者を射殺した。
事件当時、施設内ではサンバーナディノ郡保健局のパーティーが開かれていた。ファルーク容疑者は同局の職員で、このパーティーに出席していたという。
FBIは、過激思想に染まっていたファルーク容疑者が妻のマリク容疑者と共謀して事件を起こしたとの見方を強めている。
ただ、オバマ大統領は3日、職場での不満が引き金になった可能性もあると述べ、複数の動機が絡んでいる可能性を示唆した。
FBIや政府関係者によれば、ファルーク容疑者はパキスタンへの渡航歴があったほか、2013年にはイスラム教の聖地メッカ巡礼のためサウジアラビアに数週間滞在していた。
この滞在中にパキスタン出身のマリク容疑者と出会い、マリク容疑者は2014年7月に婚約者ビザで渡米して、後に永住権を獲得した。ファルーク容疑者はこの同じ月にもサウジアラビアに9日間滞在していた。