死亡の容疑者、テロ監視対象者と接触 米加州銃乱射
両容疑者ともFBIの監視対象には入っておらず、過去に警察絡みの事件やトラブルを起こしたこともなかった。
しかし司法関係者によればファルーク容疑者は、テロ関連で捜査対象となっている複数の人物と電話で話したり、ソーシャルメディアで連絡を取り合ったりしていた。
ただ、それほど頻繁なやり取りがあったわけではなく、最後にそうした人物と連絡を取っていたのは事件の数カ月前だった。このため当局は、ファルーク容疑者を危険人物とは見なしていなかったという。
監視対象者との接触が今回の銃乱射事件に影響を及ぼしたのかどうかは分かっていない。FBI幹部は「周到に計画された犯行だったことは明らか」だとしながらも、「理由は分からない」と話すにとどめた。
夫婦の自宅や、レンタルしていた黒のスポーツ用多目的車(SUV)からは、銃弾数百発のほか、パイプ爆弾12発と、爆弾製造に利用できる道具が大量に見つかった。
事件発生当時の状況についても徐々に分かってきた。サンバーナディノ警察によると、ファルーク容疑者は同施設で開かれた郡保健局のパーティーに出席していたが、何らかの出来事に腹を立てて不意に会場から退出。午前11時ごろ、戦闘服のような姿で妻のマリク容疑者と共に半自動小銃やピストルなど大量の武器を持って現れ、銃弾65~75発を乱射した。
両容疑者はその後、会場から抜け出して黒いSUVで逃走。現場に駆け付けた警察が行方を追った。