米銃乱射、テロ事件として捜査 容疑者の女がISISに忠誠か
(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナディノの福祉施設で起きた銃乱射事件で、米連邦捜査局(FBI)の当局者は4日、テロ行為として捜査を進めていることを明らかにした。
FBIのデービッド・ボーディッチ氏は、同局が「非常に周到な計画の証拠を発見した」と発表。銃撃犯のうち少なくとも1人が他人と電話で話していた内容について、捜査が進められているという。FBIが地元警察に代わり捜査を主導している。
これに先立ち数時間前には、実行犯のうち女のタシュフィーン・マリク容疑者が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の最高指導者のバグダディ容疑者に対し、銃撃の最中にフェイスブック上で忠誠を誓っていたことが判明。捜査に詳しい複数の米当局者がCNNに明らかにした。
当局者の1人によると、マリク容疑者は、別の名前を使って投稿していたという。フェイスブック社の関係者は、テロの促進や暴力の美化を禁止する同社の基準に違反する投稿が事件当日2日の午前11時ごろにあったと明かした。投稿の詳細な内容は不明。翌3日には投稿が削除された。
捜査当局者の1人は今回の乱射について、ISISによって触発された可能性があるとしている。ただ、ISISが攻撃を指示もしくは命令したとする当局者はおらず、ISISの名を借りて攻撃を起こすことを世界中の人に呼びかけてきた同組織も、サンバーナディノでの事件に関しては犯行声明を出していない。