「トランプ氏は労働者の不安を利用」 オバマ大統領が批判
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する戦略が不十分との批判を受けていることについては、最近までの広報活動が足りなかったと反省を表明。
同時に、先月のパリ同時多発テロ事件以来、報道機関が一斉にISISのニュースばかり伝えていることが、国民の不安をさらに高めているとの認識も示した。
大統領は今月初め、ホワイトハウスの執務室から異例のテレビ演説を行ったのを皮切りに、対ISIS戦略の説明に力を入れている。しかし戦略を根本的に変えるべきだとする声は退け、共和党は有効な代替案を提示できていないと批判してきた。
インタビューでも「シリアやイラクで罪のない市民を何万人も殺害するというのが代替案だとしたら、それは米国の理念に反する戦略であり、米国に対する途方もない反感を招くことになる。我が国の安全保障は大きく損なわれるだろう」と語った。