トランプ氏とクルーズ議員が舌戦、米共和党討論会

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支持者獲得に向け批判の応酬

米サウスカロライナ州ノースチャールストン(CNN) 11月の米大統領選に向けた共和党候補者のテレビ討論会が14日、米FOXビジネスネットワークの主催でサウスカロライナ州で開かれた。全国的に支持率でリードする実業家ドナルド・トランプ氏とそれを追うテッド・クルーズ上院議員が舌戦を繰り広げたほか、他の候補者も存在感を示そうと白熱した議論になった。

クルーズ氏は、トランプ氏が最近、カナダ生まれのクルーズ氏には大統領になる資格がないと主張しているのを受け、「9月に友人のドナルドが弁護士を使ってあらゆる角度から調べたと言っていた」「出生にかかわる問題は何も出てこなかった」と反論。「それ以降(大統領の資格を規定する)憲法は変わっていない。支持率は変わったが」と皮肉った。

来月1日に最初の党員集会が開かれるアイオワ州では、両者の支持率が肉薄している。選挙戦の大半で両者は友好的なムードだったが、ここにきてトランプ氏がクルーズ氏の支持層に食い込もうと、大統領資格への疑問を訴え続けている。

トランプ氏はまた、クルーズ氏がトランプ氏を「ニューヨークの価値観を体現した」人物だと揶揄(やゆ)していることについて説明を要求。クルーズ氏が、ニューヨーク市民はリベラルな視点で社会を捉え、金やメディアが生活の中心となる傾向があると述べ、マンハッタンからはあまり保守主義者が出てこないと発言すると、トランプ氏はこれに強く反発。2001年の米同時多発テロでのワールド・トレード・センターの崩落を自身も目の当たりにし、そこから立ち直っていった姿こそがニューヨーク市民の真の精神を表していると述べ、クルーズ氏の発言は「侮辱的」だと非難した。

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