大統領選5候補とインタビュー トランプ氏はNATO見直しを主張
これに対しトランプ氏はインタビューで、クリントン氏には大統領としての強さが足りないと反撃。「私の手を見てごらん。彼女の手よりずっとしっかりしている」と主張した。
また自身が大統領に就任したら、現在テルアビブに置いている在イスラエル大使館を、イスラエルが首都と定めるエルサレムへ移転すると表明した。
オバマ大統領が訪問しているキューバとの関係については、国交正常化の路線を引き継ぐ姿勢を示す一方、「今よりはるかにうまく取引ができる」と主張し、自身が経営する高級ホテルを首都ハバナにオープンさせたい意向を示した。
共和党内にトランプ氏の指名を阻止しようとする動きがあることに対しては、これまでの予備選、党員集会で「ほかの候補を数百万票も上回る支持を得ている」と強調した。
インタビューには続いてクリントン氏が登場し、トランプ氏の人格や言動を厳しく批判。大統領が兼任する軍最高司令官に、トランプ氏は不適格だと主張した。
民主党の対抗馬、バーニー・サンダース上院議員との争いについては、「本選挙ではサンダース氏の方が強い」との世論調査結果を「信用できない」と切り捨てた。そのうえで、自分は選挙戦よりも実際の職務の方が得意だとも主張した。
対イスラエル政策では、米大使館のエルサレム移転はイスラエル・パレスチナの2国家共存による解決策の一環でない限り、争いをあおる結果になると警告した。