大統領選5候補とインタビュー トランプ氏はNATO見直しを主張
共和党の指名争いでトランプ氏を追うキューバ系のテッド・クルーズ上院議員はインタビューで、オバマ大統領のキューバ訪問を批判。オバマ政権の対キューバ融和政策は対イラン政策と同様、「米国の敵対国に何十億ドルも渡す」行為に等しいとの見方を示した。
クルーズ氏はまた、トランプ氏は世界情勢についての知識が全くないと指摘し、NATOが崩壊すればロシアのプーチン大統領の長年の狙い通りになると警告した。トランプ氏が共和党の指名を獲得した場合、副大統領候補になる気は「全くない」と断言した。
クリントン氏を追う民主党のサンダース氏は、ユタ州ソルトレークシティーからの衛星中継でインタビューに臨んだ。中東和平問題ではイスラエルとパレスチナの双方と協力するべきだと主張し、オバマ大統領の対キューバ政策には支持を表明。いずれはラウル・カストロ国家評議会議長を米国に招くべきとの考えを示した。
指名争いからの撤退を促す声に対しては、「最後の一票まで闘う」「米国民一人ひとりに民主党候補を選ぶ機会を与える」と反発した。
トランプ氏については「思いつきでものを言う人物」「事実に反する発言が多い」と批判した。
インタビューの最後は、共和党の指名獲得を目指すジョン・ケーシック・オハイオ州知事。NATOの見直しを主張したトランプ氏に対し、「我々はNATOを必要としている。NATOは重要だ」と反論した。
ケーシック氏はまた、クリントン氏の国務長官時代の業績に疑問を呈し、リビアへの介入は「ひどい間違い」だったと述べた。
トランプ氏やクルーズ氏と組んで副大統領候補となる可能性については、「可能性はゼロ以下」と強く否定した。