高まるジカ熱の脅威、米CDC「当初の想定より恐ろしい」
(CNN) 中南米で猛威を振るっている感染症のジカ熱について、米疾病対策センター(CDC)のアン・シュチャット副所長が11日にホワイトハウスで記者会見し、「当初考えていたよりもやや恐ろしい」との見解を示した。
会見に同席した米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・フォーチ所長も「知れば知るほど、このウイルスに対する不安は増大する」と語った。
世界保健機関(WHO)によると、ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、小頭症を引き起こすことが分かっている。しかしシュチャット副所長によれば、これまでの調査で早産や新生児の眼疾患、神経症状などとも関連があることが分かってきた。
そうした症状が出る恐れがあるのは母親が妊娠初期にウイルスに感染した場合に限らず、妊娠の全期間を通じて警戒する必要がある。
ウイルスを媒介するネッタイシマカも米本土で当初の想定より広い地域に分布していることが判明した。北限はサンフランシスコやニューヨークにまで達しているという。