共和党下院議長、現時点で「トランプ氏を支持せず」
ワシントン(CNN) 米共和党のポール・ライアン下院議長は5日、今秋行われる大統領選で同党からの指名を確実にしている実業家のドナルド・トランプ氏について、現時点で支持できる段階にないことを明らかにした。事実上の指名獲得後、共和党幹部からはトランプ氏を支持しないとの発言が相次いでいるが、ライアン氏はこれらの有力メンバーの中で最も高位の役職にある。
CNNのインタビューに答えたライアン氏は、「(トランプ氏支持に回る)準備が整っていない。今はその段階にない」と述べた。最終的にはトランプ氏を支持し、「党をまとめる一翼を担いたい」との考えを示したものの、そのためにはまずトランプ氏の側から行動を起こしてもらう必要があると指摘した。
ライアン氏はトランプ氏に対し「共和党と保守運動にかかわる全ての派閥を結集させてほしい」と要望。その上で大統領選に向けた取り組みを「米国民が誇りを持って支持し、参加できるものにする」ことを求めた。
トランプ氏を支持できない要因としてイスラム教徒や不法移民に対する同氏の強硬な政策方針が影響しているのかと問われると、ライアン氏は「解決すべき課題だ」と答えた。