学校のトイレ利用、「本人が認識する性で」 オバマ政権が通達
(CNN) オバマ米政権は13日、米国内の公立学校に対し、体と心の性が一致しないトランスジェンダーの人々が自身の認識する性と一致するトイレを使うことを認めるように求める指針を通達した。
通達は米司法省と教育省が連名で出した。同日に各地の学校に送付され、トランスジェンダーの生徒が周囲の支援を受け、差別のない環境で過ごせるようにするためのガイドラインを提示した。
トランスジェンダーの人々のトイレ使用をめぐっては、連邦政府とノースカロライナ州が体の性と一致するトイレ使用を義務づける州法に絡んで訴訟合戦を繰り広げるなど、議論が過熱していた。
今回通達された指針では、トイレ使用をめぐる問題だけでなく、プライバシー権や教育記録、性別を分けて行われる体育実技にも言及。トランスジェンダーの生徒に対し、学校内で自身の性を選ぶ権利を実質的に保障するものとなっている。