トランプ氏、選対本部長を解任 支持率低下に対応か
共和党は、トランプ氏が党候補に確定してからも過激な発言を控える意思を示さないことに懸念を深めている。トランプ氏の周辺では、ルワンドウスキ氏が同氏の言動をあおり、陣営が新たに経験豊かな参謀を迎え入れたりスタッフを増員したりするうえで妨げになると問題視されていた。
今年新たに参謀に就任し、より伝統的な戦略を主張しているポール・マナフォート氏は、ルワンドウスキ氏と激しく対立してきた。RNCのプリバス委員長も先週以降、私的な会話の中で同氏の解任を主張していたという。
選対本部メンバーの間には、これを機に選挙戦の立て直しが進むとの見方が広まっている。顧問の1人は「これまでは遊説というよりコンサートツアーだった」と話し、本選へ向けた選挙戦の変化に期待を示した。
ただ別の顧問は、トランプ氏自身に言動を慎む気がなければルワンドウスキ氏を解任しても意味がないと指摘。「本人がマナフォート路線へ完全に切り替ようとしない限り、良い結果になるかどうかは分からない」と話している。