米シカゴで銃犯罪急増、今年の被害者2000人を突破

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シカゴの空港内をパトロールする警官

シカゴの空港内をパトロールする警官

(CNN) 米国3番目の大都市シカゴで犯罪組織の抗争が激化し、市民が巻き込まれる事件が急増している。今年に入ってからの銃犯罪の被害者は、6日までに2000人に達した。

地元紙シカゴ・トリビューンの記録によれば、昨年1年間の銃による被害者は2988人だった。

シカゴ警察によると、独立記念日の4日にかけての連休中に42件の銃撃事件や刺傷事件があり、4人が死亡、46人が負傷した。昨年の連休中の死者は7人、負傷者は40人だった。

シカゴで今年に入って起きた殺人事件の犠牲者は319人に上り、前年より50%増えた。銃撃事件の件数や被害者の数も同じくらい増えている。

シカゴ警察は連休入りを控えた1日に大規模な犯罪組織摘発作戦を実施して88人を逮捕。うち55人は重罪で有罪判決を受けたことがあり、16人は執行猶予中だった。

警察は、連休中の犯罪件数の多さは容認できないとしながらも、花火大会の会場や湖岸、駅などの安全は保ったと強調。再犯防止に力を入れる必要があると述べ、「シカゴではあまりに多くの銃が出回っていて、それを使おうとする人物が多すぎる」と話している。

連休中に配備する警官をもっと増やす必要があったかどうかについても検証を予定しているという。

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