米空軍、F35機を実戦配備可能に 運用試験に合格

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ただ、同戦闘機の開発ではこれまでハードウエア、ソフトウエア両面での修正課題などが露呈して納入時期が再三遅れ、開発予算も当初想定から約2000億ドル膨れてもいた。

問題の多い同機開発を疑問視する声も米連邦議会で強まり、より厳しい精査を求める意見も出ていた。2014年には試験中にエンジン火災が発生し、全機の飛行が中止となる事態ともなっていた。

この中で米政府監査院(GAO)は今年4月、F35出動に伴う地上支援の飛行情報提供システムの構築に問題があり、全機が飛行停止に陥る可能性があるとの調査報告書を発表。この問題点は依然、解消されていないとの指摘もある。

政府事業の監視団体関係者は空軍がF35Aを実戦投入可能とした今回の発表について、あくまでPR効果を狙った措置と指摘。この時期に発表したことについては予算確保などをにらんだ便宜的な配慮が絡んでいると述べた。

海兵隊仕様のF35Bについては昨年7月に実戦投入が可能と宣言されていた。海兵隊は来年の配備を計画している。海軍仕様機については2018年中の実戦配備の宣言が予想されている。

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