米国民の6割、メキシコ国境の「壁」に反対 世論調査
ワシントン(CNN) 米大統領選の主要争点の1つにもなっている不法移民対策で米国民の約6割がメキシコとの国境線全域に壁を建設するとの共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏の提案に反対していることが最新世論調査で8日までにわかった。
74%がメキシコ政府がこの壁構築の費用を支払うとのトランプ氏の主張を疑問視していた。3分の2は同氏が先週アリゾナ州で表明した移民の大規模送還計画を支持せず、66%は米政府は国内に不法滞在する移民の全員送還を試みるべきではないと判断していた。トランプ氏支持者の間で全面的送還に賛成するのは45%だった。
今回調査はCNNと調査機関ORCが共同実施した。
壁建設については、トランプ氏支持者の82%が同調したが、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官の場合は89%が反対した。
両候補のどちらがより適切な移民政策を遂行し得るのかの設問については、登録済み有権者の49%がクリントン氏への信頼を表明。トランプ氏支持は47%だった。この問題でクリントン氏の手腕を選んだ71%は、米国の移民政策の最優先課題は不法滞在の移民の在留を続けさせる方途を見いだすことと回答。逆にトランプ氏支持者の56%は不法移民の入国阻止を重視すべきと応じていた。