空港検査で銃没収、昨年は3391丁と過去最多 米
ニューヨーク(CNNMoney) 米国内の空港で手荷物検査などに当たる運輸保安庁(TSA)は15日までに、機内持ち込み荷物から没収した銃器類は昨年、計3391丁の過去最多を記録したと発表した。
前年比では28%増で、毎日約9丁を没収した計算。押収した銃の83%で実弾が装填(そうてん)されていたという。
空港の保安検査所で見付かる銃器類の数は2007年以降、毎年増加。銃を所有する米国人の数の増大を反映している。民間人による銃購入や所持許可証の申請では、米連邦捜査局(FBI)による犯罪歴の有無の審査などが必要だが、照会件数も07年以降、毎年増えていた。
TSAによると、保安検査所での銃没収が最多だったのはジョージア州アトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港の198件。テキサス州ダラスのダラス・フォートワース国際空港がこれに次いだ。両州の銃規制の関連法は比較的緩やかとされる。
TSAが危険物として同じく押収した物品には、偽物だが本物に見える手りゅう弾、剣が仕込まれたつえの他、くしやベルトのバックル、口紅などの形状に偽装していた刃物も含まれた。